ユニバーサル・アーミー

『ユニバーサル・アーミー』

朝日ソノラマ 2003年 文庫
電子版 2017年

【ストーリー】

地球史上初の植民地惑星、クリシュナ。この惑星の軌道エレベーター上で勤務につく宇宙軍士官・諸星は、地球からやってきた女ばかりの訓練生たちの教官を命ぜられた。だが諸星を宿命のライバルと見なす同期生・伊集院もまた別な訓練生たちの教官となり、二つの訓練隊は男の意地をかけて競争を始めることに。

【作品解説】

この年2003年は、中国が有人ロケットを飛ばしたというのに、日本の宇宙開発は失敗ばかり。その上、政府もマスコミも有識者も、日本に宇宙開発なんか必要ないと考えていたのか、まるでやる気がない様子であった。
「そんなことでいいのか!」と憤慨しつつ書いた作品。
イラストはSFイラスト界の大御所、鈴木雅久さん。担当編集も「売れ線では?」と言う期待作だったが、たいして売れなかった。
その後2017年に大幅に加筆訂正し、電子版を発行している。
ちなみに作者はこれを書く前にゲームの『サクラ大戦』にはまっていて、読み返すとしっかりその影響が出ている。
軽薄だからね。