ドル・ハンターズ

『ドル・ハンターズ』

祥伝社 1999年 新書

【ストーリー】

現役の空手家でもある若いライターが、為替行政を担当するキャリア官僚であった父の事故死をきっかけに、日本とアメリカ、それに正体の知れない第三国もかかわる国際的な謀略に巻き込まれてゆく。非SFの経済サスペンス。

【作品解説】

1999年にアメリカのバブルが弾けた近未来を想定して書いた作品。
実際に弾けたのは刊行から9年後の2008年だった。
主な登場人物は男ばかりで、死んだ父の復讐が軸になるなど男くさい作品となり、唯一出てくる少女も受け身でおとなしいタイプで、一部女性読者から酷評された。
文藝評論家で、以前「深夜プラス1」という書店の店長をしていた茶木則雄さんに帯をお願いしている。「深夜プラス1」は飯田橋にあり、昔住んでいた牛込の近くだったため、時々のぞいていたものだった。
その後、2010年に閉店したとのこと。
時の流れを感じるね。