ジャックポット

『ジャックポット』

朝日ソノラマ 2003年 文庫

【ストーリー】

 山の中でじいさんに育てられ、「お母さんをさがせ」「でも女を信じるな」という遺言を胸に、東京に出た俊平。ところが彼の父は、莫大な財産を残して消えた稀代の大詐欺師。俊平がその一人息子と知り、隠し財産目当ての悪党や女たちが、獲物を狙って一斉に集まってくる。

【作品解説】

タイトルの「ジャックポット」は「大当たり」の意味。
山から出てきた少年と富豪のお嬢、そして彼らを取り巻くわけありの大人たちの物語。
イラストは漫画家の水原賢治さん。
女の子はもちろん、どんくさいはずの俊平まで超キュートに描いてもらっているのだった。
なおこの作品の出版後に版元の朝日ソノラマが朝日新聞出版に併合され、これがソノラマ文庫での最後の藤原征矢の本となった。